2013年4月21日日曜日

あの日のジャカルタから...


ジャカルタ在住の知人が写真を送ってきてくれた。ジャカルタ、アグス・サリム通りにあるDUTA SUARAというCDショップの現在の写真だ。CDショップ?オイラが通っていた80年代終わりから00年代はカセットが主流だった。この店に行けば今何が流行っているか、何が新しいのかがわかるアンテナ的な店だった。この店があるから近くに宿を取ることも何度もあった。一日数回は訪れ全ての音楽ジャンルをチェックする。それほどインドネシアの音楽が魅力的な時代だった。

上記写真を見て驚いた。あの頃の面影がないのは仕方ないとしても、オサレやん!こんなオサレな店で売っているCDがはたして面白いのか。店の近くで海賊盤を売っている屋台はないのか。なんか通り自体も整備されているみたいだ。経済成長を反映しているのかもしれないけど、オイラが2000本のカセットは買ったと思われるあのDUTA SUARAは遠い昔なのだ。


ちなみに店内はこんな感じだ。何か店員がきびきびと働いてそうだ。オイラが通っていた時代はなぜか店員が座る椅子がいくつかあって休んでいるし、おしゃべりしているし。その光景が微笑ましかった。探しているカセットは知らないが「これはオススメ」と言われて買ったものにロクなものがなかったのも楽しかった。だいたい店内が明るすぎるよ!面だしはわかりやすくていい。しかし汚い格好していけないよな。



オイラが最も通っていた95年ごろ、すぐ隣には食べ物屋の屋台あり、海賊盤屋台あり、雑然としていて楽しい空間だった。実はこの向かい側にもカセット店(名前わすれたので仮名H店)があってよく通った。DUTA SUARAは最新の動向を知る上ではかかせない店だったが、デッド・ストックのカセットが少なかったのだ。誰もかわない時代遅れのカセットがH店にはあった。よく行くのでコーラを出してくれて、世間話しながらカセットを選べる最高のカセット店だった。いまはもうないと思う。ジャカルタでは最高のカセット店だった。

あの日のジャカルタから随分と月日が経った。店がオシャレになったように音楽もオシャレになったのか?すすんで今のインドネシアのポップスを聴く機会がほとんどなくなってしまった。DUTA SUARAもう一度行く機会があるだろうか。


0 件のコメント:

コメントを投稿